中国医学講座卒業生向け 中医心理学講座
全12回カリキュラム
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中医心理学概論:なぜ「理を治す」のか
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ねらい:完整(バラバラな学説の統合)という視座/“道理→病理→治則”の一本化。
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キー:整体観念・弁証論治の心理拡張、心身一如、天人合一。
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性命とは:性命双修と天命の臨床
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ねらい:性(本質)と命(運化・気機)の二元と相即、臨床目標設定の再定義。
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キー:『黄帝内経』の性命観、天癸・術数との接点。
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精神五蔵論:心神・肝魂・脾意・肺魄・腎志
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ねらい:五蔵の精神作用と失調像を、現代の症候にマッピング。
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キー:心主神明/肝主疏泄(魂)/脾主運化(意)/肺主宣発粛降(魄)/腎蔵精(志)。。
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九宮図と内景図:心の地図を持つ
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ねらい:九宮(空間)×三焦(層)×五蔵(機能)で心的現象を配置する技法。
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キー:局在(どこで滞るか)と経絡の通路感覚。
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昇降出入の心理ダイナミクス
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ねらい:気血津液の運化を“情動の流体力学”として扱う。
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キー:上逆・下陥・表閉・内郁/「こもり・あふれ・渋滞」の見立て。
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五賊:欲の生理学と暴走の止め方
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ねらい:貪(とくに「貧」過剰)を中心に、欲と気機の相互増幅を整理。
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キー:食欲・情報欲・承認欲の気血配分/「止まらない」をどう断つか。
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宿曜・四柱推命:時間医学と“心の気候”
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ねらい:季節・節気・日周リズムを治療窓に変える。
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キー:運気学×十二正経の時間帯/治療のタイミング最適化。
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七情と病因病機:感情が病理になる道筋
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ねらい:喜怒憂思悲恐驚を、臓腑・経絡・舌脈所見に連結。
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キー:内傷七情×外邪・痰瘀・食滞の合併図/「香害」など現代テーマの取り扱い。
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診断学の要:望神・舌診・脈診・問診を“心”で読む
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ねらい:神色形態→即時に“理”へ跳ぶ練習。AI舌診との統合ポイントも整理。
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キー:望神十法/舌色・胖痩・苔・裂紋と情動パターン/質問の順番学。
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治療学:配穴・方剤・芳香・呼吸・運動の統合
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ねらい:五腧穴・八会穴・下合穴を“心理のレバー”として引く。
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キー:理気・清熱・化痰・活血・養陰・扶陽の使い分け/芳香療法と音楽療法の昇降出入設計。
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心の成長:修養プログラム設計
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ねらい:性命双修を日課に落とす(息・食・動・意・香・光)。
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キー:易行化(続く処方)/ relapse prevention/記録とフィードバック。
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統合ケーススタディ
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ねらい:理→証→法→方・穴→養生→評価までの一気通貫。
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ケース候補:不安・不眠、香害、がん(陽/陰タイプ)リカバリー等。